家庭訪問は恋の始まり

私たち4人は、瀬崎さんに勧められて、Accueil(アクィーユ)に向かった。

2台で移動し、駐車場で再び落ち合う。

店の入り口で待ちながら、武先生は、瀬崎さんの車を見て、目を見張った。

「瀬崎さんって、何者?
車が凄すぎない?」

「ですよね?
私も以前、送っていただいた時に、びっくり
しましたもん。」

「あれ、普通のサラリーマンに買える車じゃ
ないよ。
もしかして、瀬崎家って、大豪邸なの?」

いつも落ち着いてる武先生らしくない興奮の仕方。

やっぱり、スポーツカーは男の子の永遠の憧れなのかな?

「新しくて綺麗なお家でしたけど、大豪邸って
言うほどではありませんでしたよ?
この辺りでは一般的な戸建てだと思います。」

「じゃあ、車だけにお金をかけるタイプ
なのかな?」

武先生は、まだ首を捻ってる。