翌朝、私は少しゆっくりと8時に起きた。

二日酔いは…うん、大丈夫そう。

軽く朝食を摂り、洗濯をし、身支度を整える。

と言っても、武先生相手にあまりおしゃれをすると勘違いされそうなので、ギンガムチェックのブラウスにネイビーのスカンツという学校にも来ていく普段着をチョイスした。

ただ行き先が分からないので、化粧だけは日焼け止めを兼ねて、念入りにする。

今日1日は、武先生のお誕生日をお祝いする。

だけど、最後には、きちんとお断りしよう。

私には好きな人がいますって。



10時。

玄関のチャイムが鳴る。

私はバッグを持って、玄関を開けた。

「おはようございます、夕凪先生。」

「おはようございます。」

そこには、ネイビーのシャツに白パンツ、アイボリーの涼しげなジャケットを羽織った爽やかコーデの武先生がいた。

イケメンで長身で爽やかコーデ。

かっこいい以外の何物でもない。

なのに、私は普段着。

チョイス、間違えたかな?

でも…

ま、いっか。