そう…なの?

でも…

嘉人くんは、「ママになって」っていってたよね?

もし、瀬崎さんと一緒にいる事になったら、嘉人くんとも一緒にいるんだよね。

それなのに、瀬崎さんに全部丸投げするの?

「………嫌です。」

私ははっきりと言った。

「え?」

今度は、瀬崎さんが驚いた。

「私がどんな結論を出すかは、自分でもまだ
分からないけど、瀬崎さんと嘉人くんを別では
考えられません。
丸投げなんてしたくありません。」

私は、まっすぐ瀬崎さんを見つめる。

すると、瀬崎さんは嬉しそうに微笑む。

「やっぱり夕凪は思った通りの人だ。
優しくてあったかい。」

「あ… 」

恥ずかしい。

私、何、熱弁奮ってるんだろう。

「いいよ、夕凪の好きにして。
嘉人は、ああいう奴だから、夕凪の負担に
したくなかったんだ。」