家庭訪問は恋の始まり

「さ、とりあえず、食べようか。」

瀬崎さんに促されて、席に着く。

瀬崎さんは、なんでこんなに簡単に気持ちを切り替えられるの?

私は、もういっぱいいっぱいなのに。

「いただきます。」
瀬崎さんが言うから、私も慌てて、
「いただきます。」
と手を合わせた。

「ん!? すっごくおいしい!!」

私が言うと、瀬崎さんは嬉しそうに微笑む。

「よかった。」

「このバジルもモッツアレラもすごく
合ってておいしいです。」

「まあ、トマトとバジルとモッツアレラは、
合わないはずがないからね。」

あ、確かに。

「これなら、私1人でも作れるかも。」

「うん、頑張って。」

瀬崎さん、優しいなぁ。