いつも通り教室へ行くと
目の前の席で美鈴ちゃんが
項垂れていた。
葉瑠「おはよう。美鈴ちゃん。
どうしたの?」
美鈴「今年のバレンタイン
夏目くんに何あげようかなって。」
そっか。もうすぐ
バレンタインなんだ。
葉瑠「毎年あげてるんでしょ?
そんなに悩む事....」
美鈴「今年は全然違う!」
葉瑠「え?」
美鈴「だって、今年は記念すべき
夏目くんがフリーのバレンタインだよ?
中学の頃から夏目くんを追いかけて5年。
ようやくやって来たチャンスなんだよ!」
そっか。そういえば夏目くん。
中学の頃から彼女いたんだっけ。
美鈴ちゃん、知ってたんだ。
その夏目くんがフリーか。
...て、フリー?