カウンターに立石先生は立って、生徒とじゃれ合っていた。

「みんな、今日も頑張ろうね」
私は必死に明るく振舞った。

「立石先生、ありがとうね」

「はい、大丈夫ですか?」
包み込むような優しさで答える立石先生。

「うん、私はしっかりしないとね」

「そうですよ。僕達は頑張るだけです」
力強い言葉を放つ立石先生。

その言葉に、私は少しほっこりし、安堵感が一瞬でも、味わえた。

よし、頑張る!

生徒達は無邪気な笑顔でワイワイしながら、各々の席につく。

来てくれてみんなありがとう。