「え?なんですか?」


「クルミ、クルミにそっくりだよ、クルミ可愛いいんだー」
なんか物凄く嬉しそうに私を見る。


クルミ?何?そんな芸能人いないよね?彼女?いや、元カノとか?



私が聞いて良いのかためらっていると、彼はいきなり持っていた手帳を破り、さっさと何かを書いた。

「今、仕事中だから、スマホないよね?
ここに今日来て、わかった?約束だ。」


「はぁ?」私は思わず固まった。



「あ、もう行かなきゃ…わりぃ、ランチキャンセル」
彼は私のエプロンのポケットにメモを入れ、足早に店を出て行った……