翔太郎は、赤ちゃんでもおんぶしているかのように、私を心地よく揺らしながら、寝室のベッドに座り、私をおんぶしたまま、パタンと倒れた。


「やぁーん」
私の鼓動は音声マックス……翔太郎が甘い声で、「聞いてくれてありがとう」と言う。

翔太郎はくるりと向きを変え、強さの中に見られる優しい表情で、私にさらに近づく。

「俺もこんな話したのは初めてだ。」

コクリと頷く私。

翔太郎は、私のアッシュ系のロングヘアーを指でクルクル巻き始めた。

「ち、ちょっと…や、やめ…」

私の口は、翔太郎の口で閉じられた。
甘くて甘くてキュンキュンする深いキス。
翔太郎の舌が私の舌と上手く絡み合う。

次第に強くなるキスに2人の感情がさらに高ぶる。

翔太郎はベッドの上にいる私をお姫様のように優しく扱う。

私の顔に両手を当てて言った。
「クルミに出会えて、ほんとよかった」

私はまたコクリと頷く。

「ねぇ、美園って呼んでみて」


「…美園…愛してる」
そう言うと翔太郎は、再び私の口に甘酸っぱい舌を入れた。
そして、私の服をゆっくりと脱がしていく。


こんなに甘くて、ときめいて、この上なく幸せを感じて……
あなたの腕の中で眠りたい……


私の心と体はもう翔太郎に全部持っていかれた。

翔太郎は温かい体温で私を優しく深く強く抱く。

「翔太郎、私も手伝う。両親の死の真実……」

ありがとう、そう言ってるかのように、翔太郎は、私の首筋に柔らかいほんわかするキスをしてくれた。


そして、私は翔太郎の温かい腕を枕に朝まで眠った。

翔太郎は、私の左足を自分の太ももに挟んで朝まで眠った。


私達が初めて結ばれた夜だった。