私は、飛行機が、到着したことを確認し、到着ロビーまで歩いてきた。
一歩一歩噛み締めながら。
扉が開き出した。
次から次へと人が出てくる。
私の瞳は全開。瞬きなど出来ない。
一瞬足りとも、翔太郎の姿を見逃してはいけないから。
翔太郎……
翔太郎……やっと会えるね。
やっぱり長かったよ。
私、頑張ったよ。
「美園…」
「翔太郎…」
翔太郎は、私に駆け寄る。
私は、翔太郎に駆け寄る。
「おかえり」
翔太郎に思いっきり飛びついた。
「ただいま」
私を抱き上げ、クルクル回転する翔太郎。
「翔太郎、会いたかったよ」
「美園、会いたかったぞ」
私のおでこに頭をコツンとする翔太郎。
私と翔太郎は、離れることが出来なかった。
翔太郎、大好き。
ありがとう、帰って来てくれて。



