翔太郎からの電話を最後に受けてからの私の記憶は、ほとんどない。

嬉しさの余り、浮かれ過ぎて、異常なモチベーションの高さで、みんなが不思議がっていた。




みんなに叫びたい。

今日、私の愛する人が帰って来るんです。

私の愛する人に会えるんです。

私達は、真実の愛を確かめ合うんです。







私は、飛びっきりオシャレなワンピースを着て、飛びっきり色気あるセクシーなメイクをして、ちょっぴり背伸びしたピンヒールを履いて、胸を躍らせながら、空港へ向かった。





このたくさんの人の中から、翔太郎が姿を現すんだ。

なんて声をかけよう?
どんな表情をしよう?
何をしたら一番喜ぶのかな?
何をしたら一番笑ってくれるかな?
私は、一体どうなるんだろう?