私の大好きな太陽がキラキラ輝きを見せている穏やかな陽気の5月末のある朝、

アイスカフェラテを飲んでいた翔太郎が私に遂に言ってきた。


「世界進出だ!美園!」
翔太郎の瞳は、太陽の光に負けないくらいキラキラしていた。




「俺は、ドバイへ行く」
翔太郎は、力強く言い放った。


「ドバイ?」
私は、そんなにはもう驚かなかった。
翔太郎の行動力には、誰も勝てないし、止めることも出来ない。



「美園、もう少し、待てるか?俺は、必ず成功して戻ってくる」



「うん、待つよ。翔太郎が納得出来るまで待つ」
私は、寂しさを隠しながら、翔太郎を後押しした。


「ありがとう、美園」
優しく微笑む翔太郎。


「ドバイの富裕層は、実際は、ごく一部の成功者だけだ。俺は【Second Homes】を立ち上げてみようと思ってる」


「うん」
私は大きく頷いた。

「十分な教育環境をたくさんの人々に提供したいんだ」
翔太郎の体の熱が私にまで、じゅわじゅわと伝わってくる。



「わかった。全面的に協力する」


「明後日、俺は旅立つ」
獲物を捕らえるライオンのような鋭い目つきの翔太郎。


カッコイイ。
頑張って。
あなたなら、必ず成功する。

私、待ちます。