「美園」
翔太郎は、私の両肩を持ち、自分の目の前に私を振り向かせた。


翔太郎は、ポケットから、何かを取り出した。

「美園、結婚しよう。俺は、一生お前を愛し続ける」

そう言って、翔太郎は、大きな手のひらの上に小さなオシャレな入れ物を載せて、私に見せた。

そして、蓋を開けた。



キラキラ天使が舞い降りた。
私は、胸がキュンキュンと甲高い声を上げだした。体中が熱を放出していく。



「翔太郎……」


「つけてみて」
翔太郎は、爽やかに言った。



私は、夜空に浮かぶ星のようにキラキラした輝きを見せる婚約指輪を左手薬指につけた。


「あ、ありが……」


私の口は、翔太郎の温かい口で、蓋を閉められた。
翔太郎の温もりを口先から全身で、強く深く感じ取った。


「誓いのキスだ」

「うん、ありがとう。めちゃめちゃ嬉しい」


私がそう言うと、翔太郎は、もう一度私に、甘くて優しい深いキスをした。


お父様、お母様、
ありがとうございます。
夢を見てるかのようです。

私は、翔太郎と絶対に幸せになります。