甘く抱いて、そしてキスして…【完】

私はしばらく、チラチラと降り続ける雪をエントランスにあるクリスマスツリーの前から眺めていた。

時刻は11時30分をさしている。


翔太郎も、見てるかな、同じ空に降るこのキラキラした雪の結晶を。




う、さ、寒い……
流石に体が冷えてきた。

私は扉を閉めて、仕事を片付け、2階へ上がって行った。



さて、準備しなきゃ。


私はテーブルを綺麗に拭いた。
サラダ、ローストビーフ、オードブル、チキンなどを並べる。
そして、シャンパン。



ご飯はいらないって言ってたけど、形だけでもいいんだ。
クリスマス気分味わいたい。
それって、わがままなのかな?




あとはー


クリスマスプレゼントをどうするか?
いつ渡そう?
どうやって?

気に入ってくれるかな?
大丈夫、きっと喜んで、くれるよね?



私は、朝隠した、寝室のクローゼットを開け、プレゼントを取り出した。

そして、以前に買ってきてあったゴールドの袋と赤と緑のリボンを取り出した。

そこに、プレゼントを入れ、さらに、ウキウキワクワクするようなプレゼントに変えた。