真田先生のおかげもあり、夜も深まり、高校生達も授業を終え、帰宅して行った。
「真田先生、明日から朝出勤になるから、今日は、早く休んで。あと、クリスマスプレゼント本当にありがとうね。みんな喜んでたね」
私は穂乃香さんの言葉は頭から離れなかったけれど、微かに封印して、明るい笑顔を作った。
「はい、ありがとうございます。明日から頑張ります!」
逞しい頼りになる言葉。
「うん、頑張ろーよろしくね」
「はい、ではお先に失礼します。あー美園先生、素敵なクリスマスイブをお過ごし下さい」
疲れた様子など微塵も見せない真田先生は、気遣いのできる人。
「ありがとう。お互いに」
私は見送ろうと入り口を開けた。
雪
雪だー
ホワイトクリスマスだー



