ソファーの上にあった、毛布に包まりながら、翔太郎に出会った日から、穂乃香さんの事件、真田先生のお母様の話など、私は、一気にフラッシュバックを起こした。
ハッ!
私は何してるんだ。
あー翔太郎の誤解、解かないと。
私は、立石先生がおそらくテーブルに置いてくれたスマホを手にした。
『翔太郎、今朝は、たまたま買い物行く時に、立石先生が塾に忘れ物取りに来たの。
それで、岡田百貨店まで送ってくれたんだ。今日は、翔太郎、クリスマスイブだよ。
私は、ずっと待ってる。美味しい料理とケーキ用意してあるから。
何時になってもいいから、帰って来てね。』
私は送信を押した。
翔太郎、私は待つよ。
穂乃香さんと会ってからでもよい。
私はあなたを待ちます。
だって、今年こそは、2人で、過ごそうよ。
私は、ソファーから、立ち上がり、深呼吸をした。
早く仕事片付けなきゃ。
頑張れ、私。



