「お疲れ様です。あれ、穂乃香さん、どうしたんですか?」
私は、穂乃香さんは明日からのはず、なんで?と自分に問いかけた。
「美園ちゃん、お買い物?」
「あ、はい、ちょっと置いてきますね。」
私は、何だかスッキリしない。
真田先生と、穂乃香さんは仲良いのかな?
私は、冷蔵庫に、買い物した食料品は全てしまい、プレゼントは、とりあえず、寝室の私のクローゼットに隠した。
私は慌てて1階へ戻った。
「穂乃香さん、明日からですよね?あと、立石先生の校舎で、お願いしたいんですが。聞いてませんでしたか?」
「真田先生、聞いてるよね?気まづくないかなと思って…」
「美園ちゃん、大丈夫よ。私は司君と仲良しだし。私は本校で、働きたいんだけど…ダメかしら?」
えぇー?
なんてこと言うの?
もう決まったことなのに……
「あーすみません、もう決まったことなんで、お願い致します」
私は、申し訳なさそうに頭を下げた。
「なーんだ。翔ちゃんが、決めたの?美園ちゃんが決めたの?」
どんどん詰め寄る穂乃香さん。
もはや色気も艶やかさも感じない。
「わ、し、社長です」
私は、少し穂乃香さんに怯えだした。
穂乃香さん、ますます翔太郎に積極的になってない?
絶対そうだよね?



