バスがなかなか来ない。
体がかなり冷えてきた。

私はすぐにでも翔太郎に報告したかった。

でも、直接会って言いたい。

私は翔太郎に電話をかけた。

「もしもし、翔太郎、今どこ?」
高鳴る鼓動。

「今は、【Second Homes】に向かうとこだ。どうした?」
冷静沈着な低く渋い声。

「あ、なら、ついでだよね、私、今赤羽総合病院にいる。迎えに来て」


「赤羽総合病院?なんで?」


「会って話すから。話したいことがあるの」
焦る気持ちを押さえつける。

「わかった。すぐに行くよ」

「うん、ありがとう」