チッと舌打ちをする風南。

銀龍が危ないと気がついた彼は風櫻くんに銀龍の護衛につかせた。

そして、殴られそうになった私を庇ってくれたのが風櫻くん。

あの時、私に振り下ろされたパイプは確実に殺す気だった。

風櫻くんが庇ってくれなかったら私は死んでいたかもしれない。


理櫻たちと会った時、すぐに分からなかったのは雰囲気や見た目が大人っぽくなっていたから。

〝こんなはずじゃなかった。〟目を覚まさない風櫻くんを見てそういったのを覚えてる。


風南は風南であの時、銀龍に風櫻くんをひとりで行かせてことに罪悪感を感じてたみたいだし。

一番後悔してたのは風南なのかもしれない。



「さて、お姫様はどう動くかな。」


『さぁね。
……っていうか、あいつにはお姫様って表現おかしいでしょ。』


「傲慢で自己中で、世間知らずってので充分。」