「唯那ちゃんおはよう」「なんで最初におはようって言わないのよ」「ええ?だって唯那ちゃん反応いいもん。」そうこの子は、見た感じ天使なのだが、中身は正反対なのだ。「まぁいいわ夢羽のいつもの事だもの」「いつもの事なのに反応いいよね。」「そうね。」適当に、返事をすると……。「もうまた適当だなぁ……。」「夢羽が悪いのよ。」「2人とも喧嘩になるから。」「「大丈夫よ/だよ」」「また変な所で息ピッタリ。」「「仲良しだからよ/ね」」「うぅ……。むむだけズルいよ!!」「へへ。いいでしょ?」「2人とも仲良いじゃない」「「仲良くない/いい」」「おお。息ピッタリね?」「むむ嫌い……。」「ありゃ。俺嫌われちゃった……。」寂しそうに見てくれる優愛。「優愛?─ なでなで」「─!? ─ 唯那〜」「俺だけ除け者かな?」「そんな事無いわよ。」2人とも本当は仲良いし、寂しがりなのだと知った日だった……。

─ 体育 ─

『今日も、見学?』そう私に声を掛けたのは、白鳥先生。「あ、はい。」「左腕の傷まだ治らないの?」「2ヶ月くらいじゃないと、でもジャージになったら授業も出れますよ。」「ならそれまでは無理なのね……。」「はい。すいません。」今日の体育は、バスケをするらしい。─ キュッキュッ ─ 靴の擦れる音が体育館に響く。白鳥先生がクラスメートたちに、教えているみたいだ……。「唯那ちゃん。」「…?…夢羽…どうしたの……?」男子はバレーの授業みたいだ。「突き指しちゃって、手当してくれないかな?」「保健室の水嶋先生にして貰いなよ。」「水嶋せんせいより、唯那ちゃんの方が上手だもん……。いいでしょ…?」「白鳥先生に言って、許可貰ってくるから、待ってて…!」「…うん!分かった。」 白鳥先生は、すんなりOKした。大丈夫だろうか?