リリーも微笑みながら歌う。その姿はまるで太陽の女神のようだ。あまりの美しさに……つい見とれてしまう。胸が、高鳴る。

リリーが歌い終わると、大きな拍手がリリーに送られた。レムも、そして俺も拍手を送る。

「リリー歌上手だな!すごい!!」とアレックス。

「まあ、私には劣りますけど」とフローレンス。

「素晴らしい歌でした!」とジャック。

「感動したよ〜」とイワン。

「そんな才能あるんだネ!初めて知ったヨ!」とリー。

「すてきな歌をありがとうございます!」と小町。

リリーは「ありがとう!」と嬉しそうに笑い、俺を見つめる。俺は見つめられ、恥ずかしさを少し感じながら言った。

「とても素晴らしかった。……よくやったな」

リリーは嬉しそうに笑う。

暗くなりかけた会場を、一人の貴族が明るくした。