「江夏、よろしくな」
「はーい…」
私を見てニッコリ笑った先生は、再び啓太の方を見てキッと睨む。
あー本当にやだ。
行きたくない。
そして放課後。
「逃がさねーよ?」
「お願い!今日だけ!」
「じゃあホームルームのあれは俺の怒られ損?」
「そう言うことになるね」
いち早く教室を飛び出した私は、下駄箱で啓太に捕まった。
もう、本当に先生には会いたくない。
会って気持ちが増えるのも、好きなのに苦しくなるのも、もう嫌なんだ。
「今日行かなかったらずっと行けねーぞ」
「だからー…」
「ほら行くぞ」
そう言って連れていかれた体育準備室。
4月に戻ったみたいに、また私たちの到着が1番最後。

