「南条」


 嫌な胸のざわめき。


そして。


「いつも『彼女』がお世話になってまーす」

「清瀬くんっ!」


 彼の胸に寄り添う君。


 眼に映る全てのものが凍てつくような感覚─


(南条…!)


       *   *   *