隣の席は誰なのかなって 忘れてたように見たけど、すぐに顔をそらしてしまった。 「…うそ」 まさか、そんな事起こるなんて思わないじゃん? 気になる人が隣の席だなんて。 ドキドキと驚きの汗が止まらない。 よろしくね、とか言ったほうがいいのかな… ていうか名前覚えてくれてるのかな… 「咲?どしたの下向いて。私が前にいるのに前向かないでどうすんの!」 机を移動してきた奈湖も、そう言った後に私の状況を把握したらしく、徐々にニヤニヤしてきた…