「なんで諦めようとしてんだよ…っ!迷惑だなんて思ったこと…ねぇよ……」


「でも、あたし病気なんだよ…っ!死んじゃうんだよ…っ!?あたしには未来がない…。颯斗の傍にいちゃ、ダメなの…」


「…関係ねぇよ。付き合わない理由が病気になるっていうなら、俺は諦めねぇ…。絶対に諦めない」




その言葉と共に抱きしめる力が強くなる。


ほらね。颯斗はまた、簡単にあたしを苦しみから解放してくれる。

この温もりが、あたしを安心させてくれる。同時に、この温もりを手放したくないと思ってしまう。