「はい?」 画面の向こうからは、すすり泣く声が微かに聞こえた。 なぜか、胸の辺りがざわっとした。 『颯斗くん。希愛が───────……』 ……え? 今、なんて…? 「…希愛っ!?」 学校を飛び出すと、急いで病院に向かった。 ベッドには、いつもと何一つ変わらない希愛の姿。