「希愛……」 ベッドの側まで来て、あたしの名前を呼ぶと、強く抱きしめた。 まるで、あたしがここにいるのを確かめるかのように…。 「……颯斗?」 「ごめん…。もう少しだけ、こうさせて…」 震えた体。 今にも消えてしまいそうな小さな声。 ごめんね、 心配かけて。 生きられなくて。 弱虫で。 ごめんね。