検査を終えたユウくんが戻ってくると、病室にはにぎやかな声が響いた。

颯斗とユウくんの会話は本当に楽しそうで。

聞いているだけで、思わず笑っちゃう。


「ユウくんね、おともだちできたよ!えっと…りんちゃんになつきくんでしょ。あと、みなとくん!おねえちゃんのいったとおりだよ!」


指を折り曲げながら友達の名前をあげるユウくん。

にっこり笑顔はあたしに向けられたもの。


「そっか、よかったね」


「おねえちゃんにも…「…ケホッ」」


言葉を遮ったのはあたしの咳。


「ケホケホ…」


なんだろうこれ…。

むせているのとはなんか違う感じ…。