「お兄ちゃん…」
泣いているあたしを見て、一瞬驚いていたけど、何かを察したのかいつもの表情に戻る。
「これ、颯斗くんから」
渡されたのは、茶色い紙袋。
中を覗いてみると、クリスマス仕様にラッピングされた小さな箱が1つ。
「なに…これ?」
「さぁ?昨日、颯斗くんに会って希愛に渡してくれって」
「そっか…。颯斗、なんか言ってた…?」
「いや、特には…。それと、ごめんな…」
気まずそうな顔をして、ぼそっとつぶやく。
「何が…?」
思わず訊いた。
だけど、「いや、すぐ大学戻らなきゃいけねぇから。また来る」って、はぐらかされちゃった。

