「あたしも、颯斗に出逢えてよかった…。颯斗の傍にいたいよ…」 今も、これからも、ずっと…。 「だけど、それじゃ颯斗は幸せになれない……っ!!」 きみのことを想っているから。 きみの幸せな未来を願っているから。 離れられなくなる前に。 感情が、想いがこれ以上溢れないうちに、ここで終止符を打った方がいいに決まってる。 『俺の幸せってなに?』 颯斗の低い声。 なんとなく、怒っているような気がした。