「ん〜、今日も美味しい!」




朝から優雅に紅茶とフレンチトーストなんて、実家じゃまずできないもん。





「聖南ちゃんがそう言ってくれると頑張れるわ」





「ほんっっっっっとに幸せです、私!」





「昨日夜ご飯食べなかったでしょう?心配だったんだけど、安心したわ」





「馬鹿は風邪ひかないはずなんですけどね。ほら、早くしろ。あと15分で出発だぞ」




「え、嘘!!」





いつの間にか食事を済ませていた湊くんに言われて私は急いでフレンチトーストを頬張った。





まだフレンチトーストの幸せを感じていたかったのに…





「ご馳走様です!行ってきます!」





私は最後の1切れを口に放り込んで席を立った。





パーティーかぁ、また気疲れしそうだよ。