「...平野弥栄、聖南の幼なじみ」




「ふーん」




「あんたねぇ、自分から聞いといてなんなの?その態度。

有名人だかお嬢様だか知らないけど歳上には敬語くらい使ったら?」





弥栄が怒ってる...!




「や、弥栄...」




「はぁ?何様?偉そうに。ウザイんだけど」





茉希ちゃんも弥栄にイラついたのか、春翔の腕をしっかり抱きしめたまま弥栄を睨んだ。





ひ、火花が見えるような...





弥栄の言ってることは正しいけどこれじゃあケンカに...って、もうなってるか。




「はいはい、落ち着いて。茉希ちゃんごめん、今日はもう帰って?」




「は!?なんで私が!?」




茉希ちゃんの腕をほどき、今にも噛みつきそうな彼女をなだめる春翔。