「あ、きたきた聖南ちゃん、こっち〜」




「こんな時間に呼び出して何!?」




まだ朝5時。起床時間は6時なのに。




いつも早起きしなきゃ行けないんだから、修学旅行中くらいゆっくり休ませてよ!




「ん?俺はやっぱり聖南ちゃんがいないと眠れなくてさぁ。責任取って構ってもらおうと」



「王様か!?理不尽すぎるでしょ...そんな理由で早朝に」




この人は私をなんだと思ってるんだ。




「ごめんごめん、いつも早起きだから今日も起きてるかと思ってさ」



「旅先くらいゆっくり寝せてよ...」




「ごめんって。はいこれお詫びに」




頬にあたたかいものを押し付けられ、私はそれを受け取った。




缶コーヒー...?




「好きでしょ?コーヒー。」




「...ありがと」




誰情報かは分からないけど、好物を目の前にしたら怒る気も失せた。



...我ながらチョロいな、私。