「邪魔?…邪魔ですってぇっ?!いつどこであんたの邪魔を私がしたって言うのよ!」
魔神ブーの山田に捕らえられてげんなりしていた嵐さんだったが、狭山の一言で、急に元気に吠えてしまった。
山田の腕の中でバタバタと暴れているが、山田はびくともしていない。
「ほう?忘れたのか?ミスターに絡んでいき、恋人との仲をぶち壊そうとしたではないか。それに、昨年だって律子を庇ったミスターに楯突きおって!」
「…それは!あんたじゃなくて!ミスターに絡んでいっただけでしょうが!」
「ミスターの邪魔をするということは、私の邪魔をするということだ!バカめ!」
どうやら、嵐さんは狭山の邪魔をしていないようだ。
「…それに?まさか、取り巻き連中のメンバーを変えてイジメに走るとは…嵐、おまえはあれだけミスターに指導されたにも関わらず、同じことをやるとはな!学習能力がないのかおまえは!」
「う、うるさいわね!」
「クックッ…このイジメの黒幕がおまえだと知って直ぐ様、律子をイジメていたおまえの取り巻きと接触したぞ?…あいつらは『もう勘弁!』と逃げ出したそうではないか!…学習能力がないのはおまえだけか!」
「…私が何をしようがあんたには関係ないじゃない!」
「関係ないものか!このE級戦犯が!…あ、E級のEはエロのEだ」
「エロ?!ち、ちょっと!…竜堂くんの前で何言ってくれるのよ!」
あんたのエロぶり、今更もう俺に隠すことじゃない。
藤ノ宮をイジメていた嵐さんの取り巻き…。
話の流れからいくと、藤ノ宮をイジメていたのは、嵐さんだったのか。
その藤ノ宮は、理人とすでに教室内にいて、桃李の傍にいた。
嵐さんのことを憎しみこめた眼差しで、おもいっきり睨んでいる。
「美央さん…ちょっと、どういうことですか?」
「美央、竜堂くん本人が出てくるってどういうこと?!」
「竜堂くんにこのストーカー女を追い払ってって言われたんじゃないの?!付きまとわれて困って迷惑してるって!」
「狭山まで出て来て、何なの?」
取り巻き連中も、俺や狭山の度重なる登場から、違和感を持ち始めたのか。
次々と疑問を口にし始めた。
今度は、嵐さんが畳み掛けられる。
「あぁー…えっと」
嵐さんは言葉を選んでいるのか、返答の歯切れが悪い。
すると、山田が嵐さんの体をホールドし直した。
フリーだった右腕も完全ホールドだ。
「…ぎゃっ!…ち、ちょっと何すんのよ!」
「さぁー。美央ちゃん?質問には答えましょー」



