んだとっ…!
そんなの…ってか!
俺にとっては、幸せの時間だぞ?!
こんなに必死こいてるというのに!
それをそんなの呼ばわりしやがって!
しかも、誰かに頼めばいいじゃん。ってか?!
これは、誰にも任せてはいけないんだよ!
俺がやるんだっつーの!このメス!
桃李との一緒の時間を確保するのに、必死な俺。
その一言はだいぶイラッときた。
俺の幸せを邪魔する気かこのメスブタ!
しかし、その状況を見て、気を遣われたらしい。
『あ、夏輝…行っていいよ?約束してたんなら…』
『え…』
『ご、ごめんなさい…な、何か悪いことしたね…』
桃李がうつむきながらも、ニコッと笑う。
おまえ、そんな気遣いできるのか。
…ではなく。
ガーン!!
お、俺は好きでやっていたわけであって!
べ、別にこんな自分のことしか考えてないメスブタなんかどうでもよくって!
おまえと一緒に床拭きしたいのにぃーっ!
すると、後ろから持っていた雑巾をひょいと取り上げられる。
『桃李、代わりに俺が水拭きまで手伝うよ。夏輝、約束なら行ってこい?』
『理人!』
理人にしっしっと手で追い払われる。
『夏輝、相手を待たせたらダメだろ?ここは俺に任せて』
な、何だと!
おまえ、良いフリこきやがって!
すかさず理人に小声で耳打ちする。
『おまえこの野郎…どういうつもりだコラ…』
『夏輝、人を待たせるのは良くない。約束破るのも良くないと思う。さっさと行ってきたら?』
『ふざけんなよおまえ…俺はさっさと戻ってくるからな?残しとけよ…?』
『床拭き大好きだなー?夏輝は?いや、床拭きと女子からの御呼びだしが好きなんだっけ?』
ぬおおぉーっ!
む、ムカつく!!
俺から雑巾を奪った理人は俺に代わって掃除の続きを始めた。
『理人、ありがと』
『早く終わらそう?』
俺そっちのけで二人は掃除を再開した。
桃李が理人に『ありがと』って…!
ありがとって…!
そのセリフ、俺が欲しかったのに!
すると、再度、2年女子に手を引っ張られる。
『よかったね竜堂くん、手伝ってもらえて。早く行こ?』
…良くねえよ!
このメスブタがコラァ!
『…あ、夏輝。手を洗ってけよ?汚れてるだろうから』
ふざけんなよーっ!!
…と、この続きが、あの監視カメラの映像となる。
慌てて教室に戻ったが。
『…あ?夏輝、おかえり。水拭きも乾拭きも終わらせたから』
すでに、掃除は終わっており、理人がバケツと雑巾を洗って教室に戻ってきたところだった。
桃李も一緒に…!
ガーン!!
『理人てめえ…残しとけつったろが…』
『だってあまりにも遅すぎるし。何?あの女子とイチャついてた?』
ば、バカヤローが!!
何てことを言うんだ!
『理人、ホントにありがと。助かったよ』
『桃李、これからは気をつけろよ?』
あぁぁ…立ち直れない…。



