そんなこともあり、放課後。
ホームルームが終るとすぐに、家庭科室へ向かう。
だが。
「…何でおまえもいるわけ?」
「んー?楽しそうだから?」
俺の背後には、理人がくっついて歩いている。
おまえというやつは…野次馬かって。
「悪いがこれは遊びじゃねえっての」
「捜査会議だよ?会議?何?楽しみー」
「………」
遊びじゃねえって言ってんのに、全然聞いてない…。
どうせ物珍しいから着いてきてんだろ?
ちゃんとマジメに部活に出ろ。
結局、理人が着いて歩いたまま家庭科室に到着する。
ドアの向こうは複数の女子の声が聞こえてきていて、何だか騒がしい。
…そういや、この会議、誰が来んの?
いつもの狭山と愉快な仲間達?他にもいるのか?
そんな疑問が過りながらも、家庭科室のドアを開けた。
…えっ。
ドアを開けてビックリ。
そこは、想定外の光景が。
女子生徒…何人いる?
みんな各テーブルについてケータイ見たり、談笑しているが。
ガラッという引き戸の音と共に、登場した俺に、中の女子生徒全員が注目していた。
家庭科室内のテーブルと椅子が埋まってしまうぐらいの人数がそこにはいる。
一クラス分の人数以上いるぞ?!
家庭科室の中にいる女子生徒の人数の多さに圧倒されてしまった。
想像以上だ!
って、まさかこれ。全員、先代ミスターのファンクラブ『残党』のメンバーなのか?!
「あっ!…狭山さん!ミスター竜堂来たよ!狭山さぁーん!」
女子生徒の一人が声をあげる。
「おう、わかった。そろそろ始めるぞ!バカめ!」
声は、黒板として使われているホワイトボードのある教卓の方から聞こえる。
そこには菜月と美梨也とパソコンを覗き込む狭山の姿が。
傍には奈緒美や潤さんもいて、俺達が来室したことに気付いたようだ。
「お、夏輝来た。和田も一緒?」
「すみませーん。ミスターの親友としてご一緒しまーす」
都合の良い言葉だな。親友って。
先程の狭山の『始めるぞ!バカめ!』で、席を立ち、ぞろぞろと教卓の周りに集まってきた女子生徒たち。
狭山がパソコンから離れ、女子生徒たちの前に出てきた。
「全員、揃ってるか?」
「すみません!遅くなりました!」
同時にそこへ滑り込むように、家庭科室に駆け込んでくる女子生徒もいた。



