王子様とブーランジェール





そして、次々とお祝いのお言葉とプレゼントを頂戴すること、三時間。

辺りはすっかり薄暗くなっていた。



(…ああぁぁ…)



用意してもらったパイプ椅子に腰掛け、うなだれる。



先ほど。

プレゼント贈答会、終わりました。

現在は六時半過ぎている。

約三時間もの激闘が、終了した…!



「夏輝様ぁー。おつかれー」


俺の左隣には山田がいて、うちわで俺を扇いでいる。

やめろ!との反論も出来ないぐらい。疲労たっぷりだ。

うなだれたまま、うちわで扇がれっぱなし。



「はい、お疲れ。ミスター?」



部ジャージ姿の理人が、コンビニのアイスコーヒーを差し出してくる。

疲労たっぷりのまま、無言で受け取る。

「ミスター、疲労困憊ですな」

うるっせぇな…。





贈答会の終盤で、部活帰りの理人が現れた。



『まだやってんのー?ワラだろこれ』



ワラ?w←これか。

それから冷やかしのように俺の周りをうろうろしていた。



しかし、準ミスの登場にも沸き上がる、整列の女子集団。

『きゃーっ!和田さん!準ミスの和田さんよー!』

『夏輝様の大切なご友人、準ミスの和田様?!』

『いやぁーっ!神のツーショット!…麗華嬢、お願い!二人の写真撮らせて!』

『列を乱さないでその場から撮影するなら許可致しましょう』



そして、一斉にスマホのカメラを向けられ、二人で並んで立っているところの写真をバチバチ撮られる。

理人、余裕かましてピースしてる。

『俺にもキャー言ってくれるんだ。ワラだろ』

『てめえ、冷やかしお断りだぞ。コンビニでアイスコーヒー買ってこいやコラ』

『おけー』

そう言って、野次馬のように物珍しげにその列を歩いて見渡す。

列に並んでいる女子から、ミルキングを受け取っていた。

おまえ、ちゃっかり…フリーダムだな。




そして、なぜか終わりまで俺の周りでブラブラしていたという。

面白がってんな。



一方、小笠原たちは俺が貰った贈り物を段ボールにせっせと詰めていた。

そんなことまでしてくれるのか?すみませんね…。

「夏輝様!梱包完了ですわ!ナマ物は保冷剤入れて発泡スチロール箱に入れましたのでご心配なく!今、車を回してきますわ!」

小笠原はそう言うと、鈴木さんが駐車場へとダッシュして行った。


車?