昨年、右膝を手術して、自分のサッカーを諦めて、腐りかけていた時。
私が目標としていた、師匠ともいえる先輩がアドバイスしてくれた。
『星月、無理してサッカーを諦める必要はないんだ。プレイヤーとしてじゃなくても、違う関わり方があるんだぞ?』
…そう言われて、私は今度はサポートとしてサッカーと関わることに決めて。
そう決意をして、この高校に入学して、サッカー部のマネージャーを始めたのに。
…その、大事な決意の場で、三年間こんなじめじめしながら過ごしていかなきゃならないの?
まだ三年、かもしれないけど。
三年間しかない、この時間。
その大事な時間、そんなじめじめした感じで終わらせるつもり?
三年間なんてあっという間。
昨日の話じゃないけど、うかうかしていたらいつの間にか終わってしまい、ババアになる。
そんなの…時間の無駄だ。
これからも、このままで過ごすなんて。
…ダメだよ、そんなの!
(変わらなきゃ…)
瞳真にとっては、私は男の仲間と一緒で。
私が美優みたいな…彼女になるなんてことは、恐らくこれからもない。
これは…私が変わらなきゃ、何も変わらない。
私が…。



