マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様




…でも、その変わらないのが嬉しかったりする。

変わってしまったと思っていたから。




私達は、ずっと。

これからも、ずっと一緒にいる。



この幸せと思える貴重な時間を、味わって噛み締めて。

一緒に、進んでいくんだ。







…とは、思ってはいるんだけど。




一難去って、また一難で。

ちょっと問題が生じてきた。










そんなことをやってるうちに、テストも終わり、球技大会が始まる。

…テスト?

うん…思ったよりはマシかな。

それより、球技大会。

私のささやかな復活の日。





球技大会、二日目。

グランドのベンチ前で、頭を付き合わせて円陣を組む。

私女子一人、男子に混じって。




「昨日は大勝ちしたからって、浮かれてるんじゃないよ!みんな!」



キャプテンに任命された私。

円陣組んでるのにざわざわしているメンバーに集中のつもりで声をかける。

…けど。




「っつーか、せづマネの昨日のドリブルヤバくねえ?何人抜き?」

「何あれ?杉久保さん、ワープ出来んの?」

「………」

ワープ…。