マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様







…それから、私達はたくさん話をした。



並んでベンチに腰掛けて。

昔の話から今現在の話まで。

たくさん話をした。

今までの時間を取り戻すかのように。





少年団の尊が、新しい高校で新しい彼女が出来たとか。

サッカー部の話とか。

明日から部活停止期間だけど、球技大会近いから自主練しとく?なんて話も出た。

いやいや。

テスト勉強はどうするの。

瞳真は成績良いから余裕かもしれないけど、私、ちょっとヤバいよ。

最近いろいろありすぎて、勉強どころじゃなかったし…。




あと、瞳真が蓑島くんにイジメられてるとか…?

…ん?




…って、瞳真。それは恐らくイジメじゃないよ。

イジリだよ。

蓑島くんは、何故か瞳真をお気に入りなんだよ。可愛いと思ってるんだよ。…まあ、瞳真をイジリたくなる気持ちもわかるけど。

だから『蓑島だけには絶対負けねえから』なの?

そして、その流れで仙道先生と文通するかもしれないだとか。

…何で?

何で文通?何の流れ?

相変わらず突拍子もないこと言い出すんだね…。

サッカーに関しては、試合でも超しっかり者なのに。

普段はやっぱりそんなんなんだね…。

変わらない…。