まさか好きな人張本人に『寂しい』と言える積極性は、あの時の私には持ち合わせてなかったんだよ…。
あの時は、今のように想いを伝える勇気がなかった。
逃げてばかりいた。
都合の悪いことだらけで何も言えないでいると、そのうちまたお互いシーンとしてしまった。
「あ…ごめん。つい…」
そう言いながら沈黙を破って、私の方へと駆け寄ってくる。
距離を近付けられて、またドキッとさせられてしまう。
いろんな意味で。
「…ごめん。俺が言いたいのはそんなことじゃなくて…」
何かを訴えようと必死なその様子…瞳に。
吸い込まれるように、黙って見つめてしまった。
「その…ごめん」
「え…」
「頼りにならなくて、ごめん。星月がケガした時、俺…何もしてやれなかった」
「それは…」
「何て声をかけたらいいのかわからなくて、恐かったんだ。ごめん…こんなんじゃ頼りにしてもらえないよな」
それは…違う。
「違うよ…それは瞳真は少しも悪くないよ?それは、私がいけなかったの」
「そんなことはない」
「そんなこと…あるよ!それは私が悲劇のヒロイン気取って、塞ぎこんでたんだもん。私だって、あの時もっとみんなに弱音吐いてみんなに話を聞いてもらえば良かったんだよ」



