蓑島と星月の過去の接点や、蓑島という男のことを、この女…横川なら知っているんじゃないかと思った。
聞き出せるかどうかは、わからないけど。
俺が弁当を食べている前の席に横川は座り、まだスマホをいじり続けている。
『あんたこの間ノートの隅に《ギブアップテイク》って書いてたわよね。ギブアンドテイクの間違いじゃないの?』
『………』
『まったく、そんなクールに振る舞っといて実は重症の天然とか、そのギャップに女子はメロメロよ?…あ、ほら見なさい』
そう言って、横川は自分のスマホを見せてくる。
『………』
画面には、俺の写真。
すげえビックリしている俺の顔の写真。
…いつの間にこんなものを。
『…俺、こんな顔してんの?』
『嫌がるどころか興味津々になるなんて、やっぱりあんたは不思議ちゃんよね』
うるせー。
いつもはツンとしている横川が、俺のビックリ顔の写真を見てニヤニヤと笑っている。
何が面白いんだろうか。
…いや、俺も面白いと思った。自分のビックリ顔。
と、そんなことをしてる場合ではない。
話、聞いておかねば。
『…あのさ』
『何よ』
『蓑島さ、昔、星月と会ったことあんのか?』



