マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様




単刀直入に言えば、こいつは…蓑島の女。



お向かいに住む幼なじみだか何だかは知らんが、いつも蓑島と一緒にいる。

登下校は常に一緒…蓑島が星月と付き合っていても。その間に何度も二人でいるのを見かけては、違和感を覚えていた。

見た目は雑誌のモデルのようで美少女だ。存在感もある。

男子にかなりの人気なのだが、イケメン蓑島と常に一緒なので、お近づきになろうとするチャレンジャーなヤツはなかなかいない。



『さて、瞳真もさっさと飯食っちまえよー』

『またノートの隅っこ見せてねー』



俺のノートで散々楽しんだ連中は捌けていく。

うるせー。見せモンじゃねーぞ。



『しかし、あんたも面白い男よね。まさか授業中に悠介とケンカするとか』

『………』

横川はなぜかまだ傍にいて、スマホをいじっている。

さりげにタイムリーにその話ブッ込んでくるか。

『その写真、SNSに拡散すんなよ』

『しないわよ。私が見て楽しむだけ。水口のネタ集作ってるから』

『ネタ集?蓑島に見せんなよ』

『それはどうかしら』

『…あと、ちょっと聞きたいことあんだけど』

『…いいわよ?何?』