そのうち、周りにも異変に気付かれる。



『…わあぁぁっ!瞳真、蓑島ぁっ!何やってんだよーっ!』

『け、ケンカ?!なぜ!…せ、先生ぃっ!こいつらケンカしてる!』



敦斗と夏一だ。

…っつーか、先生にチクるな!




『…蓑島!水口!…あぁっ?!お前らなにやってんだ!何ケンカしてる!』




体育教師であるハゲ監督の登場だ。

とりあえず俺達の間に割り込もうとしたが、蓑島に『止めてくれるな、おっかさん!』と手ではね除けられていた。

そいつはおっかさんじゃねえ!喰えないハゲだ!



俺も、敦斗たちに腕を抱えられ、身動きが取れなくされている。

『瞳真!やめ!やめろ!本場のマジケンカはやべえって!』

『…止めてくれるな!心の友よ!』

『ここでジャイアニズム出すな!』



しかし、先生やみんなが仲裁したところで止められるものか。

お互いヒートアイランド…ではなく、ヒートアップしてるんだ。

…簡単に止められるか!




『…ちっ!拉致があかねえ!…おい、おまえら!体育館行って仙道呼んでこいや!』

『蓑島!瞳真!落ち着けえぇーっ!』