『はぁ。せづマネのためですか…愛してんね』
『うるせえな』
『それならもうとことんやるしかなくね?ゲームもルールの勉強も。とりあえず、おまえんち行くべ』
…そして、三人で俺の家に行く。
敦斗も俺と同じ『ゲームでルールを覚える案』だが、3DSでは画面が小さくて見づらいだろうとのことで。
俺の部屋のテレビで、プレステ4でゲーム。
敦斗が画面の傍にいて、ゲームしながら指差し丁寧にルールを教え、俺は傍で操作の仕方を教える。
ほらそこのボタンを押せ。やれ今だ!なんて。
ゲームを一通り終えたら、またまた敦斗の提案で。
俺の部屋にある、プロの試合の録画を三人で見る。
ここでも敦斗は張り切って、陣形やらプレイ戦略やら逐一丁寧に説明していた。
こいつ、うまいな。
適任チョイスしたよ、俺。
『こういう試合見ながらスコア付けてみると、練習になるんだよ』
『スコア…私、わからない…』
『だろうな。覚えろ』
何回ゲームをし、何回試合のビデオを見ただろうか。
駅まで敦斗に送らせることにして、その日は、地下鉄の終電寸前まで延々とゲームとビデオを繰り返していた。
まさか、翌日。
予想外の事態が起こるとは、思わず。
『星月がいつもお世話になってますっっ!私、蓑島悠介は、杉久保星月の彼氏となりましたので、以後お見知り置きをぉっ!』
…何なんだおまえわよ!
蓑島あぁぁっ!