私だったら…サッカーしたいな。
ボールを追いかけて、汗をかいて。
日差しに照らされて、芝生の匂い嗅いで。
笑って満たされて、この世の終わりを迎えたい…かな。
…その時、願望と共に、記憶も蘇る。
《星月、ナイスシュート!》
《だーかーら!俺とサッカーやろうぜ!》
《はーい!はいはい!蓑島と杉久保、サッカーでお願いしますっ!》
《そういうワケで、杉久保イレブン結成》
《…楽しみにしてる》
《大丈夫。たくさん笑ったから。今日は活躍する》
「………」
「…星月、どうしたの?ボーッとしちゃって」
「…あ、あ、な、何でもないっ」
何よもう…。
とうに、答え出てる…。
「…じゃあ、星月。百年の恋も冷める写真、見る?」
「へっ?」
私にそう言って、斗弥子は意地悪そうな顔をしてスマホをいじり始めた。
何なに。何を見せられるの。
「百年の恋も冷める写真って何?」
彩里が斗弥子の後ろから、スマホを覗き込む。
「フッフッ…悠介の坊主頭の写真」
「蓑島くんの坊主頭ぁー?…って、蓑島くんは坊主でもイケメンだよきっとー!」



