マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様




「じゃあ、蓑島くんは…嘘を…」



嘘をついていたってこと…?



あのキスの後に、瞳真と美優がモメていた事を、私に話さずに。

偽物カップルの話を持ち掛けた。



私も瞳真のことを忘れたくて、蓑島くんに身を委ねた。

偽物だけど、距離はまるで恋人のようで。

抱き寄せてくれたり、頭を撫でてくれたり…抱き締めてくれたり。

家まで迎えに来てくれて、一緒に出掛けて、ご飯食べて、買い物して。

楽しかった。


辛い時は…乗り越えるために背中を押してくれて。手を貸してくれて。


私も、蓑島くんに何かをしてあげたくて。

学校サボって試合の応援に行って、四つ葉のクローバーを探して…奇跡を喜んで。


結局は…横川さんとの事を知って、離れる決意をしたけど。



でも…嘘をついていたなんて。

美優が伊野くんと付き合っているのを知ってもなお、その事を私に教えてくれなかった…。



瞳真からあえて私を引き離すような真似…だよね?



何で、そんなことをしたの?

蓑島くん。





「…星月」



蓑島くんの嘘が確定になりつつある。

その事に、気持ち沈んで俯いてしまった私に、斗弥子はそんな私の顔を上げるようなことを言ってくれる。



「…私は、そうは思わない」