しかし…。
「備品届いたの?手伝うよ!」
部室にこもり、備品を片付けようとしていたら、美優が部室にやってきた。
私の傍に寄ってくる。
本妻の登場…!
気まずさ全開の私。
一気に汗がぶわっと出る。
二人で一緒…気まずい!
「あ…美優、ここは私一人でも大丈夫だよ?先輩達手伝って…」
「大丈夫大丈夫!先輩達も暇そうだもん!やるよー!」
あ、そう…。
てなわけで。
美優と部室に二人きり。
備品の個数チェックと片付けを行う。
「わぁー。マーカー新しいのにしたんだねー。この間、東くん踏み潰して壊しちゃったから」
「う、うん…」
「アイスパックどうしよ。まだ古いの使えるから新しいのはとりあえずここにしまっとくね!」
「う、うん…」
美優は新品のアイスパックを、隅の棚にしまっている。
美優の立っている場所…。
そこ、昨日、私達がキスしてた場所…。
(………)
何も知らない美優に対して、何とも言えない罪悪感。
気まずさ、後ろめたさ全開。
何なの、これ…。
どうしたらいいの…!



