それから、お風呂から上がっても、のぼせたままで体は火照っている。
もう、熱くて熱くて冷たいお茶をイッキ飲みしてしまった。
お母さんの言うとおりにして、早くに布団に入ったけど。
やっぱり、瞳真とのことを思い出しては、ドキドキしたり、ボーッと考えたり。
そのうち罪悪感も感じていたり、自己嫌悪に陥ったり。
それを繰り返していたら、何だか寝付けなかった。
いつの間にか眠ってしまって、気付けば朝で。
何となく、学校には行きたくないような…。
瞳真と顔を合わせるのが気まずい。
美優にも。
でも、そんな理由で学校に行きたくないとか、そんなこと言ってる場合じゃないか。
自分だって悪いんだもの。
…しかし。
この、水曜日。
本日これから、予想外なことを知ることになり。
非常に濃い一日が待っていることを、今の私は知らない…。
そんな日に限って、朝練があるし。
「せづマネおはよー」
「いつも早いねー」
「おはようございます。鍵取ってきまーす」
続々と登校してくる先輩たちに挨拶をしながら、鍵を取りに行くために校舎内に入る。
正面玄関内の傍にある事務室から鍵を受け取って、足早に校舎を出た。



