《星月はナイスバディーで何だかエロ雰囲気あるって、蓑島くんだけじゃなく男子達が騒いでるからねぇー》
《蓑島くんだけじゃなく男子みんなに気を付けなよ》
…そういうこと、なの?!
瞳真もその…エロ雰囲気にやられたっていうの?
…まさか!
って、まさかまさか。
私と瞳真は、そんな関係じゃないでしょ。
二人で、サッカーで栄光を追いかけた『仲間』、そこらの男子と同じ扱いでしょ。
…でも、瞳真も男だ。
それは、さっきよくわかってしまった。
いつの間にか、背も高くなって筋肉もついて、肩幅もしっかりあって。
昔はひょろひょろだったのに。
いつの間に、あんなに力が強くなったの?
あの太い腕から、逃げること出来なかった。
もう腕相撲に勝てないね。
(………)
熱の残った唇を、指でそっと触れる。
この唇が…キスをしたんだ。
瞳真と…。
何回も…。
そう考えると、あの時の状況が、頭の中に映像で次から次へと思い出されてしまう。
力強く抱き締められた、その熱や。
何度も繰り返された、キスの熱。
スッと耳に入ってきた、瞳真の声。
強引なはずなのに…なぜか優しい温もり。



