『特別』な思い入れ…?



(………)



「…セクハラ要素しか思い付かない」



キッパリ言ってしまうと、両側にいる二人から「あはは…」と、苦笑いが漏れる。



「この胸と離れるのが惜しいとしか思えない。あのどスケベ変態男」

「指をしゃぶる…AVじゃないんだから…」

「愛人セフレ候補?そんな企み、ゆらが許すかね」

「うーん…」

みんな揃って、バレーボールの試合に出ている横川さんを見る。

相変わらず、ほっそりとしていて美少女だ。

一人だけ、キラキラしている…。



でも、斗弥子の一言は納得。

じゃあ、何なんだろうな…。

「星月はナイスバディーで何だかエロ雰囲気あるって、蓑島くんだけじゃなく男子達が騒いでるからねぇー。蓑島くんだけじゃなく男子みんなに気を付けなよ」

「………」

齢15にして男子みんなのセクハラ対象になっているということ…どういうこと!

私の立場って…。



「とりあえず、様子を見るしかない、か…」



何が何だか全然わからない。

だから、とりあえず今のまま様子を見るしかない。

蓑島くんのペースに引き込まれないように。